北海道は札幌で確実に支持を集めている注目バンドがいる。オルタナティブロックを奏でるメリクレットだ。SNSでの視聴回数は万越えを連続。彼らの奏でる音楽の魅力に迫った。ギター担当のレニアさんにメリクレットの想いを熱く語っていただいた。

それでは最初に、簡単な自己紹介をお願いできますか?「メリクレットはこういうバンドです」というのを改めてお聞きしたいです。


僕たちは、北海道札幌市を拠点に活動している男女混合4人組のオルタナティブロックバンド「メリクレット」です。

メンバー構成は、ボーカルとドラムが女性で、ベースとギター(僕)が男性。年齢は僕だけが26で、ほかの3人は24歳くらいですね。

音楽性としては“オルタナティブ”を掲げていることもあり、ジャンルが幅広いんです。ポップス的な曲もあれば、バラード、ジャズっぽいアレンジ、思いきりロックな曲など、色々な要素を取り込んでいます。そういう振り幅が強みかなと思います。

なるほど。男女混合で、しかもご兄弟が同じバンドにいるんですよね?

そうなんです。ベースが実の弟ですね。そこもメリクレットの特徴かもしれません。


バンド結成から今のメンバー体制になるまでを教えてください

バンド自体の結成は2019年の9月なんですけど、最初は5人体制でした。もともとうちのボーカルとドラムが同じ医療系の大学に通っていて、大学のサークル仲間が中心だったんですね。ただコロナが来て、活動がスムーズに進まない期間が続きました。
そこから2年くらい経った頃に、ギターとベースのメンバーが抜けてしまって。そこでピンボーカルだったちぺがギターボーカルに転向し、僕の弟を旭川から呼んでベースを担当させる形に変わりました。今の体制になったのは2022年ですね。

今のメリクレットのカラーは水色ですよね。羊のキャラクターがポップで印象的ですが、あの色合いやキャラクターができあがったのはいつごろですか?

デザインとして意識し始めたのは1年半くらい前だったと思います。最初はそこまで統一感も意識していなかったんですけど、「やっぱりビジュアルを統一したほうが良いんじゃないか」と思って色やロゴ、マスコットキャラクターを作りこむようになりました。
羊のマスコット「メリーちゃん」は、名前の由来が「メリクレットの“メリー”といえば『メリーさんの羊』だよね」という軽いノリから始まったんです(笑)。でも作ってみたら可愛いし、けっこう評判も良くて。イラストは “しまくまさん” という方にお願いしているんですが、本当に素晴らしいクオリティで、僕たちの強みの一つになっていると思います。

次に、レニアさん個人の音楽的ルーツを伺いたいんですが、音楽を始めたきっかけや影響を受けたアーティストはいますか?

ギターを始めるきっかけになったのはRADWIMPSでした。小学生のころ、ボーカルの野田洋次郎さんを知って「なんてカッコイイんだ」と憧れてギターを買ったんです。
作曲の面で言うと、ボーカロイド界隈との出会いが大きいですね。「1人でも曲が作れるんだ」と気づかされて、自分でも作曲を始めた感じです。

メリクレットの曲は、作詞もレニアさんがほとんどやっているんですか?

そうですね。今リリースしている曲の大半は、作詞も作曲も僕がやっています。ただ、最近はボーカルのちぺが作詞・作曲した「ナツイロスコップ」という曲もリリースしました。

曲作りのとき、メロディーや歌詞はどんなタイミングで思いつくんですか?

作詞と作曲は僕の場合、同時には生まれなくて、それぞれ分けてやっています。作曲に関しては、バンド全体の曲のバランスを見て「このタイプの曲がまだ足りないな」と思ったら、あえて狙って作ることが多いんですよ。

あと、部屋にこもってギターを弾いて…というより、外を歩きながらアイデアを膨らませるタイプですね。通勤中とか、とにかく歩いているときにふっと思いついて、それを家に持ち帰って具体的に形にしていくスタイルです。

この記事で1曲、紹介するとしたら、オススメの曲はありますか?

うちの公式チャンネルではなく「Eggs」という音楽プラットフォームのチャンネルに上がってる「by yθur side」という曲があります。
これは小説とのコラボ企画で書いた曲で、ホラー要素もある不思議な世界観を持っています。

メリクレットのオルタナティブ感がすごく出てる曲なんですよ。1曲の中で3曲分くらいの展開が入っていて、途中までは跳ねリズムの明るい雰囲気なのに、ラストサビから急に4つ打ちロックになり、最後はまた別のテイストに変化していくという…構成自体がすごく変わってます。
僕のボカロ的ルーツも入っているので、メリクレットを象徴する1曲だと感じています。ぜひ聴いてみてほしいですね。

ではちょっと無茶ぶりになりますが、メリクレットのメンバー4人それぞれを一言で表すとしたら?

まずはボーカルのちぺ。彼女は「純(じゅん)」ですね。

純粋さをずっと保ってる感じがあって、人間性がまっすぐなんです。音楽をやるときも“楽しいからやる”という初心をずっと忘れずにいる。そこがすごいなと思います。

次にベースの斗輝は「木の根」です。

ベーシストっていう響きに木や土台のイメージがあるのと、実際にメンバーの中でバランサーの役割を果たしてくれています。僕が多少暴走しても弟が支えてくれる。まさに縁の下の力持ちですね。

ドラムのMegは「笑顔」という字が合うかなと思います。

明るいタイプで、見てる人を笑顔にさせるんですよ。もちろんしっかり物事を考えてはいるんですが、根っこのポジティブさがバンドの雰囲気をすごく良くしてくれています

最後に僕自身は「進(しん)」…進むですね。

結構“攻めの姿勢”で「これやろう」「あれやろう」って提案しては、周りに助けられているタイプなので(笑)。切り込み隊長みたいな役割かなと思います。

今後、メリクレットとしては2025年こんな挑戦をしたいとか、具体的な展望はありますか?

2025年は勝負の年にしたいと思っています。割と大きめの会場で企画を打ってみたり、北海道以外の場所へ遠征して、ファンの方々に直接会いに行く機会を増やしたり。数字もしっかり取りながら、メリクレットをもっと続けていけるように基盤を作りたいんです。

実は最近、大阪の梅田シャングリラ(350人規模)でライブしたんですが、そこでSNS越しに応援してくれていたファンの方とやっと会えて、一緒に写真を撮ったりグッズを見せてもらったりして……ああ、やっぱり全国に行くべきだと思いました。

遠征も含め、どんどん活動範囲を広げていくんですね。直近でも何か大きなイベントが?

あります! 近いうちに正式発表する予定なんですが、2025年に向けた勝負の一環として、2024年5月9日に札幌キューブガーデン(キャパ350人)でワンマンライブをやります。

今までで一番大きいハコに挑戦するので、ちょっと無謀だけどやるしかないと。
コンセプトは“宇宙旅行”で、テーマに合わせた新曲や、特別なグッズも用意しています。まさしく今までで最高のライブをお届けするつもりなので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

それは楽しみです! 遠征を心待ちにしているファンやSNSで応援している方々に、改めてメッセージをお願いします。

まずはいつも音楽を聴いてくれているすべての方に感謝しかないです。実際にライブに足を運んでくれる方はもちろん、SNSで応援してくれる方も含めて、その皆さんがいるからメリクレットは存続できています

今年は、北海道以外の地域へできるだけ行って、実際に会ってお礼を伝えたり音楽を直接届けたりしたいですね。2025年は「恩返しの年」にしていきたいと思っているので、ぜひこれからも応援してくださるとうれしいです!