生きにくい社会に溺れる人が増えてきた。些細な悩みで気持ちが壊れてしまいそうなとき。ふいに聴きたくなる彼女の歌。生きることへのメッセージを伝えるために自ら歌を作る歌い手「PIRIKA」そんな彼女がどうして熱い思いを持って今日も歌うのか。真の気持ちを聞いてみた。

―最近の活動についてどんなことを中心に音楽に取り組んでいますか

最近はTiktok、関西でのブッキングライブを中心に活動しています。それぞれのテーマとしては、Tiktokは幅広い地域の方に声が届けられるので、オリジナルやカバー曲の楽曲を載せながらライブ配信も定期的に行っています。そこでは私の歌だけではなくて人柄を知ってもらいながらリスナーさんとの対話を大切にしています。ブッキングライブでは、生の音で聞いてくださる方に直接歌を届けることができるのでより伝えたい気持ちが届いているなと感じています。

いぬまる:ありがとうございます。ネット配信が当たり前になっている今の時代だからこそ、両方の軸での活動にそれぞれテーマを持って活動されているのですね。

PIRIKA:そうですね。両方のカタチで楽しんでみてもらえると嬉しいです。

―今の音楽スタイルや表現方法になるまでの経緯を教えてください。音楽との最初の出会いや始めるに至ってのきっかけなど

私はもともとパティシエをしていました。ある日ふと家の床に寝転んでぼーっとしていた時に、私の人生この先どうなるのかなと思いがよぎったんです。お店を構えてパティシエをし人生を終えるのも素敵だけれど、私の本当にやりたいことってなんなのかなって。幼い頃から歌が大好きだったので、歌で挑戦してみたらどんな未来が待っているだろう。やらずに死んだら後悔する。そう思い立ってワクワクして気が付いたら音楽の道へ進んでいました。私、独学とか直観で動くことがどちらかといえば苦手で、より早く効率的に学びを深めたいなと思ってギターを習い始めたり、ボイトレ行ったり、あとは当時共に働いていたシェフも背中を押してくれておススメの本を教えてくれてひたすら読んで音楽に関する学びを深めていましたね。それが音楽を始めるきっかけです。

いぬまる:ありがとうございます。PIRIKAさんのエネルギッシュな歌の奥には一つ一つ自ら学びを深めた背景があるのですね。新しい発見だと思いました。

PIRIKA:ありがとうございます。

―現在、音楽をする中での悩みや課題はありますか

あります。今、新しく学びを深めるために通っている場所で「未完成のまま人前に立つの?」と問われた言葉で自分の今のカタチはどうなんだろうって。だけど表現って完成したらそこで終わりだし、私は未完成だとしても今伝えられることを精一杯伝えたいなって。勿論伝えるためには技術も必要だから学び続けたいとは思いますが、今の課題はさらにギターや歌の技術を磨くことですかね。

いぬまる:なるほど、確かに難しい問いですね。どこで完成か決めるのも個人ですし、PIRIKAさんのように自分を客観視できる方なら課題に向かって着実に進めるだろうなと感じました。

PIRIKA:頑張ります!

―音楽や作品を通して、リスナーにどのようなメッセージを伝えたいと考えていますか?また、創作する上で大切にしている価値観などがあれば教えてください。

そうですね…少し言うのこっぱずかしいんですけれど、私見返りを求めて音楽したくなくて。綺麗ごとだって思われちゃうかもしれないんですけれど、私の音楽を聴いて例えば「涙を忘れてしまった人が涙を流した」「今日自殺しようとしている人が明日一日くらい生きてみよ」とか、何か生きるきっかけになれたらなって思うんです。それが私が気づいていないところでもいいから、一人でも多くの人が生きてみようかなって思ってもらえるように日々歌っているんです。なんかちょっと言葉にすると照れくさいですね(笑)

いぬまる:かっこいいです。PIRIKAさんのライブのMCや楽曲の中にも「気張らずに生きる」メッセージが込められているなと感じます。見返りを求めずに表現するってなかなかできることではないですもんね。素晴らしいなって思います。

PIRIKA:それほどでもないですまだまだです(照)

―今後の活動で挑戦してみたいことや、新しい目標についてお聞かせください。これからどのような方向に進んでいく予定ですか?

実は東京進出に向けて今動いているんです。私の夢は武道館に立つことで、私の音楽の憧れワンオク(ONE OK ROCK)さんや椎名林檎さんと同じステージに立つことが私の目標で、だけど一曲の音楽が今でいうバズって売れることはしたくなくて。私の原点である学ぶことから、着実に一人でも多くの方に歌が届いて気が付いたらそこに立てるような、そんな存在になっていたいなと思っています。

いぬまる:東京に行かれるのですね、PIRIKAさんの熱い思いを持った方がどうなっていくのか私も楽しみです。応援しています。

PIRIKA:成長を見守っていてください!

―最後にこれを読んでいる方にメッセージがあればお願いします

はい!えっと、まだまだ未熟な私ですがここまで見ていただいて興味を持ってもらえて幸いです。今後の私に少しでも興味を持っていただけると嬉しいなって思います。最後まで読んでいただきありがとうございます!

いぬまる:こちらこそ、ありがとうございました。