Netflix『テラスハウス ALOHA STATE』への出演やフジロック出演で注目を集める、ウクレレ&ギターの若き表現者 EDEN KAI(本名:鮎澤 悠介)さん。
ハワイと東京を行き来しながら紡がれる“無重力ポップ”は、彼自身の多彩なルーツと経験に深く根ざしています。
今回は、1時間を超える取材音声から、本人の言葉をできる限りそのままにお届けします。
◆自己紹介と芸名の由来
――まずは簡単に自己紹介をお願いします。
EDEN KAI:
東京都八王子市で生まれ育ちました。父はオレゴン州出身の日系二世、母は内モンゴルの出身です。14歳で家族とともにハワイに移住し、現在はハワイと東京を行き来しながらギタリスト/ウクレレ奏者/シンガーソングライターとして活動しています。
――“EDEN KAI”という名前の由来は?
EDEN KAI:
「EDEN」は“楽園”や“創造”を連想させる言葉で、聴いてくださる皆さんに自由なイメージを膨らませて笑顔になってほしい、という願いを込めました。
「KAI」は北斗七星で最も輝く星「魁星(カイセイ)」から取り、星のように誰かの人生を少しでも照らせたら、という想いを重ねています。
◆音楽との出会いと転機
――音楽を始めたきっかけは?
EDEN KAI:
歌い始めたのは4歳です。5歳から3年間ほど劇団に通い、演技やダンスも学びました。8〜14歳の週末は原宿の音楽スクール「ESP POP STUDIO原宿」で基礎を磨きました。
トロンボーンを中学1〜2年生の吹奏楽部で経験しました。ギターに出会ったのは13歳。最初のコードなど基礎は1年間レッスンで学び、その後は独学です。YouTubeでアンディ・マッキーさんのフィンガースタイル動画を見て「ギターってこんなに自由なんだ!」と衝撃を受けたのが大きかったです。
その後高校でウクレレをはじめました。
――高校時代、ハワイの音楽大会で大きな賞を取りましたね。
EDEN KAI:
2015年、高校生の音楽大会 Brown Bags to Stardom でギター・インスト部門と総合部門の2冠を獲得しました。同年、ギター・ソロのインディーズアルバム『Touch the Sky』を制作し、評価をいただけたことが現在の道へ進む決定打になりました。
◆テラスハウス出演とメジャーデビュー
――Netflix『テラスハウス ALOHA STATE』にはどのような経緯で参加を?
EDEN KAI:
ご縁が重なり、高校を卒業する頃に声を掛けていただきました。番組を通じて日本の皆さんに自分の音楽を知ってもらえたことは大きな財産です。
――その後フジロックへも出演されました。
EDEN KAI:
2017年に1stアルバム『Music For You』をリリースし、フジロックのステージに立ちました。泥だらけの苗場で、雨の中でも耳を傾けてくださるお客さまの姿は今も鮮明に覚えています。
◆苦悩と再出発
――活動の中で苦しかった時期はありましたか?
EDEN KAI:
2019年頃、レーベル方針と自分の表現したい音楽にギャップを感じ、音楽そのものが怖くなった時期がありました。さらにコロナ禍も重なり、続け方を模索する中で独立を決意。インディーズとして再出発しました。目の前のお客さまが泣いて聴いてくださる姿や言葉に「やっぱり音楽を続けていて良かった」と思えました。
◆最新コラボと“ぶっ飛んだ”挑戦
――近年はコラボレーションも活発ですね。
EDEN KAI:
昨年から特に力を入れています。代表的なものとして――
「流れ星」 – Karen Yamaguchiさんとの共作。前向きになれるファイトソングです。
「Last Chance」 – FREE COOLさん、ラッパー 泰斗 a.k.a. 裂固 とのコラボ。ドリルビートにウクレレを乗せるという新境地でした。
「Tie-Dye」/「Goodnight」 – KENNYとの共作。6年前のセッション曲を正式リリースできたことに感慨があります。
◆制作環境とSNS活用
――曲作りはどのように進めていますか?
EDEN KAI:
メロディ先行が多いですね。ふと浮かんだフレーズをスマホに録音しておきます。効率面を考え、東京滞在時にお願いしているプロデューサーのスタジオやホームスタジオで一気に録ることが多いです。カラオケボックスで作詞や映像撮影をすることもありますね。
――SNS発信も長く続けられています。
EDEN KAI:
始まりは父がホームビデオ感覚でYouTubeに投稿してくれたことでした。今は SNS全般 に同時投稿して、どこかで誰か一人に届けばと続けています。
◆ファンとのエピソードと今後の展望
――印象的なファンのエピソードは?
EDEN KAI:
手術前に「曲を聴いて落ち着きました」というメッセージをいただいたことがあります。自分の音楽が誰かの人生の一部になれる瞬間は、本当に励みになります。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
EDEN KAI:
ジャンルにとらわれず世界中のアーティストとコラボしながら、ウクレレやギター、音楽そのものの可能性をもっと広げていきたいです。“楽園”と“一番星”のイメージを抱きつつ、新しい景色を創り続けたいですね。